この建物は、エネルギーをできるだけ使わずに、すごせるよう考えています。
トップライトや窓からの光で、照明はほとんど必要ありません。屋根を大きく張り出すことによって、陽射しを遮っているため、エアコンも最小限ゆるやかに吹くだけですみます。
大きく張り出した屋根とトップライトからの光
庭園の自然を通して緩やかな風と光が建物内部に届く
とくに本堂の空調は、大きな機械に頼らないようにしました。蓄熱効果の高い石の床には、冷温水をめぐらして輻射式冷暖房としています。また床下で暖められた空気は、108本の柱の下部からあがってくる仕掛けとなっています。
(河原 泰)
本堂の断面図 エネルギーをできるだけ使わずすむよう検討を行った
本堂床下に輻射式冷暖房を建設している
LEDやHF蛍光灯などの高効率、長寿命の照明器具を間接的に用いる工夫により、柔らかくライティング