「宝楼観」 天井画に見守られた堂内(外陣)

堂内スペースには河原先生によるブラックステンレスの格天井の中に、石踊達哉画伯による天井画が備えられ、娑婆世界の美が集約された四季折々の鮮やかな模様が浮かび上がっています。あたかも極楽浄土の美が垣間見られるようで、心を定め、「み仏さま」に向かい念仏するに相応しい香りを漂わせています。

御仏様を正面に、左側から1列目に「紅葉」「蓮華」「遠山桜」、2列目に「椿」が、3列目に「秋月」「燕子花」「紅白梅」、4列目に「飛翔」が飾られています。



堂内の格天井



左上から順に「紅葉」「蓮華」「遠山桜」「椿」「秋月」「燕子花」「紅白梅」「飛翔」


壁面には、寺宝である書家殿村藍田師の屏風が飾られています。屏風には竹が墨で描かれていますが、回廊の竹からの連続性により、今までの観想が集約された「宝楼観」を行じるに適した空間であろうと思います。

「宝楼観」では、数え切れない程の無数の宝楼を観じ、この観想により、数限りない昔から今に至るまで犯してきた重い罪業が除かれて清浄な身体となるとされます。一つ一つの絵にそれぞれの宝楼が顕在しているようにも見て取れるでしょう。









2019年10月01日|ブログのカテゴリー:極楽浄土