設備計画 回向院念仏堂

省エネ化を図るにあたり、本計画においては、常時使用する部屋が3階の一部にしかないため、元々エネルギー消費に安定性を欠きかつエネルギー使用量が少ない建物であることを鑑み、太陽や風力などの代替エネルギーの活用を図るよりもむしろできるだけ設備を使わないですむ建物とすることを目標とする。

一般的な建物においてエネルギー消費量の高い設備は、照明、熱源(空調・換気)、コンセントであるが、照明についてはできるだけエネルギー消費量の小さいLED照明等を採用し、開口部を設けることができる室については、自然採光を活用することにより、晴天時は照明を点灯しなくてもよい計画とする。

熱源機器については、給湯の必要な箇所が3階の宿泊室だけであり、大規模なボイラーを必要としないため、ほとんどが空調用のヒートポンプのエネルギーとなる。

今回の建物は、まずは南側および西側の熱負荷を抑えて、空調を使用しなくてもよい環境をつくることにより、熱源機器の省エネを図ることによる。熱源の種類としては、本建物の空調がほとんど部屋単位の個別制御となり、ハンドリングのよいシステムが求められ、また活用できる敷地も限られるため、本堂と同様に電気ヒートポンプ方式を採用することとする。

電気設備や給排水設備については、既存念仏堂からの改修となる。それぞれの設備容量が大きくならないようして、受変電設備や既設の土中給水・排水管等の大規模改修が必要とならないように配慮する。また音響設備や防犯設備、照明や空調の集中制御は、本堂と連携できるようにする。

なお、本建物の特徴である竹林庭園や屋上庭園の散水は、雨水を建物の地下に貯留し、循環利用する。








2019年10月01日